本文へスキップ

ColumnM&Aコラム

「赤字だから売れない」は誤解?赤字企業でもM&Aで事業承継できる理由と成功のポイント

「赤字だから売れない」は誤解?赤字企業でもM&Aで事業承継できる理由と成功のポイント
「赤字が続いているから、わが社は売れない」

そう思い込んで、事業承継や廃業だけを検討されている経営者は少なくありません。ですが結論から申し上げると、赤字企業でもM&Aによる売却は可能です。買い手は直近の損益だけで会社を判断しているわけではなく、事業そのものの価値や将来生み出すキャッシュフローを見ているからです。今回は、赤字企業でも売却できる理由と、成約率を左右するポイントを整理します。

 

赤字企業でも買い手がつく理由

1つめはシナジー(相乗効果)です。買い手にとって、自社にない技術、顧客基盤、販路、許認可、優秀な人材をまとめて手に入れられるのであれば、財務諸表が赤字であっても投資に値します。

 

2つめは、会計上の赤字とキャッシュフローは別物だという点です。減価償却費や一時的な特別損失が原因で帳簿上は赤字でも、営業キャッシュフローやEBITDA(営業利益に減価償却費を加えた指標)がプラスであれば、買い手は「事業としては稼げている会社」と評価します。

 

3つめは税務上の資産です。青色申告法人の欠損金は原則10年間繰り越すことができるため、要件を満たす合併などでは引き継いで節税に活用できます。

 

4つめは含み資産やブランドです。不動産や特許、地域での知名度、長年の取引関係など、貸借対照表に表れにくい価値を持つ企業は少なくありません。

 

成約を分けるのは「赤字の質」

大切なのは赤字の種類です。設備投資や一時的なコストによる一過性の赤字は、原因と改善の見通しを説明できれば評価されやすい一方、価格競争や需要減少による構造的な赤字は、抜本的な事業計画を求められます。

 

さらに、純資産がマイナスとなる債務超過に陥っている場合は、株式譲渡では譲渡代金が生じにくく、事業譲渡や会社分割、1円譲渡など、売却スキームの設計が必要になります。

 

売却の可能性が高い赤字企業の特徴

営業キャッシュフローが黒字、または黒字化の見込みがある

特定分野で高いシェアや独自技術を持っている

許認可や取引資格など、容易に代替できない経営資源がある

不動産などの含み資産を保有している

同業他社に、後継者不足で事業拡大を狙う企業が存在する

逆に、赤字の原因が売上減少そのものにあり、事業の将来性を示せない場合は、売却は難しくなります。財務諸表だけでなく、事業の見通しを語れる材料を用意することが重要です。

 

赤字企業で使われる主な売却手法

株式譲渡は手続きが簡便で、負債を含めて会社をまるごと引き継ぐ手法です。事業譲渡は優良な事業だけを切り出して売却でき、簿外債務や不要な負債を買い手に引き継がせずに済みます。会社分割(第二会社方式)は債務を旧会社に残したまま事業を新会社へ移す再生型の手法で、合併は要件を満たせば繰越欠損金の引き継ぎが可能です。赤字・債務超過の程度に応じて、最適な手法を選ぶことになります。

 

検討時に押さえておきたい注意点

経営者保証:株式譲渡では、契約書で解除を明記しない限り個人保証は残ります。

債権者との調整:債務超過のケースで金融機関との合意を欠いたまま資産を移すと、後から取引が否認されるおそれがあります。

低額譲渡の税務:実態とかけ離れた1円譲渡は、みなし贈与として課税される可能性があります。

情報開示:赤字の原因を隠さず説明できること自体が、買い手の不安を減らし交渉を有利にします。

資金面では、M&Aに伴う専門家費用に事業承継・M&A補助金を活用できる場合があります。売り手支援類型では赤字企業が補助率の優遇対象になり得るため、最新の公募要件を確認することをおすすめします。

 

まずは自社の価値を知ることから

M&Aは、企業価値の算定やスキーム設計、デューデリジェンスなど、専門知識が欠かせないプロセスです。とくに赤字企業の売却では、金融機関との調整を含めた経験の有無が成約を左右します。「売却するかどうかはまだ決めていない」という段階でも、自社の価値を把握しておけば、事業の立て直しと売却のどちらを選ぶにせよ、経営判断の選択肢は広がります。

 

まとめ:赤字より「時間」が企業価値を下げる

赤字企業の売却で本当に障害になるのは、赤字そのものではなく、判断を先送りにしてしまう時間です。赤字が長引くほど、人材は流出し、取引先は離れ、資産も目減りして、企業価値は下がり続けます。逆に、早い段階で相談していれば、事業の磨き上げやスキームの選択肢も広がります。

 

「赤字だから売れない」と結論づける前に、赤字の内訳と会社に残る価値の棚卸しから始めてみてください。

 

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別具体的な税務・法務の判断については、税理士・弁護士等の専門家にご確認ください。

株式会社M&Aフォースへご相談ください

M&Aフォースでは業界に精通した専門チームが、貴社の強みを最大限に引き出すM&A戦略をご提案します。 M&Aに関して、少しでもご興味やご不安がございましたら、まずはお気軽に当社の無料相談をご利用ください。 専門のコンサルタントが、お客様の未来を共に創造するパートナーとして、親身にサポートさせていただきます。

      『M&A無料相談』を利用してみる      →

M&Aに役立つ資料も無料公開中

M&AフォースではM&Aコンサルティングの最新事情がわかる資料をご用意しています。会社の価値がわからない、会社の価値がどう決まるのか知りたいという方は「“売れる”会社のヒントにつながる9つの質問」をダウンロードしてください。

 

 

Next Step

この事例のような検討を、
はじめてみませんか

「まだ社内にも話していない」「いくらで売れるのか知りたいだけ」という段階で構いません。
検討の深さに合わせて、3つの入口をご用意しています。

  • STEP 1まず情報だけ集めたい

    お役立ち資料をダウンロード

    「廃業?or売却? 事業承継フローチャート」「“売れる”会社のヒントにつながる9つの質問」を無料で配布中。お名前とご連絡先のみ・1分で完了します。

    資料をダウンロード

  • STEP 2自社の価値を知りたい

    簡易株価評価・お相手候補のご紹介

    決算書をお預かりし、想定される譲渡価格と、実際に想定されるお相手企業をご提示します。着手金・中間金は一切いただきません。

    無料相談を申し込む

  • STEP 3担当者に直接聞きたい

    お問い合わせ・お電話

    具体的なご質問は、担当コンサルタントが直接お答えします。秘密厳守。同業他社・取引先に情報が渡ることはありません。

    お問い合わせ

    03-6206-82419:00-17:30(土日祝を除く)

Contact

お問い合わせ

M&A・事業承継のご相談は M&A FORCE へ。
貴社の状況に合わせた最適なご提案をいたします。まずはお気軽にご相談ください。(秘密厳守)

お電話でのお問い合わせ 03-6206-8241

営業時間:9:00-17:30

無料お役立ち資料 M&A無料相談