M&A基礎知識

M&Aキャピタルパートナーズの評判は?特徴と料金、事例、流れまで徹底解説

M&Aによる事業成長を模索するなかで、大手M&A仲介会社であるM&Aキャピタルパートナーズの評判が気になっている経営者の方も多いのではないでしょうか。

豊富な実績を持つ一方で、「営業がしつこい」といった声も耳にし、依頼すべきか迷うかもしれません。

この記事では、M&Aキャピタルパートナーズの客観的な評判やサービスの特徴、そして料金体系のポイントまで詳しく解説します。

自社にとって最適なパートナーか見極めるための判断材料として、ぜひお役立てください。

M&Aフォースでは業界に精通した専門チームが、貴社の強みを最大限に引き出すM&A戦略をご提案します。 M&Aに関して、少しでもご興味やご不安がございましたら、まずはお気軽に当社の無料相談をご利用ください。 専門のコンサルタントが、お客様の未来を共に創造するパートナーとして、親身にサポートさせていただきます。

      『M&A無料相談』を利用してみる      

M&AフォースではM&Aコンサルティングの最新事情がわかる資料をご用意しています。会社の価値がわからない、会社の価値がどう決まるのか知りたいという方はは「“売れる”会社のヒントにつながる9つの質問」をダウンロードしてください。

 

M&Aキャピタルパートナーズとは?

M&Aキャピタルパートナーズは、国内M&A仲介専業として設立された会社で、オーナー経営者の事業承継や成長戦略を支援します。

累計成約件数が1,000件を超え、業界指標で10冠を達成するなど、市場での存在感が強い企業です。

中小企業庁が公表するM&A支援に関する指針を意識した、公正な仲介を重視しているとされています。

会社概要

M&Aキャピタルパートナーズ株式会社は2005年に設立され、2013年には東京証券取引所マザーズ市場(当時)へ上場、翌2014年には市場第一部(現在のプライム市場)へ市場変更を果たした、高い信頼性を持つ上場企業です。

国内の主要都市に拠点を構え、全国の企業を対象にサービスを提供しています。

項目 内容
会社名 M&Aキャピタルパートナーズ株式会社
設立 2005年10月
代表者 代表取締役社長 中村 悟
所在地 東京都中央区八重洲二丁目2番1号 東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー36階
事業内容 M&A仲介事業
上場市場 東京証券取引所プライム市場(証券コード:6080)
従業員数 224名(2023年9月末時点)

主な特徴

M&Aキャピタルパートナーズの主な特徴は、専任担当制によるきめ細かなサポート体制です。専門コンサルタントが相談から成約まで一貫して担当し、経営者の意向や事業への想いを丁寧にヒアリングし、それを踏まえたM&A支援を行う方針が打ち出されています。各業界の商習慣や市場動向に精通したコンサルタントが在籍しており、業界特有の課題にも的確に対応できます。

また、株価レーマン方式を採用した料金体系を特徴としており、公式サイトでも『株価のみを対象とすることでコストを抑えた手数料体系を設定している』と説明されています。

経営者同士の直接面談を重視し、価値観の合致を確認した上で交渉を進めるスタイルも特徴的です。

参考:M&Aキャピタルパートナーズ公式サイト

特徴 内容
料金体系 着手金・相談料が無料の「完全成功報酬制」(中間報酬あり)
サポート体制 各業界に精通した専門コンサルタントによる「専任担当制」
交渉スタイル 譲渡企業と譲受企業の経営者同士の直接面談を重視
対応規模 中堅・中小企業から大企業まで幅広い規模のM&Aに対応

業界での実績

M&Aキャピタルパートナーズは、LSEG(旧リフィニティブ)発表のM&Aリーグテーブルにおいて、2025年第3四半期の日本企業関連完了案件数ベースで1位を獲得しています。

また、2025年1月〜9月の中規模・小規模市場M&Aリーグテーブルでも日本市場で1位を記録しており、仲介専業会社として上位です。

調剤薬局や建設業で国内トップの実績を持ち、2023年時点で累計1,000件超の成約を達成しています。

士業資格を持つコンサルタントも在籍しており、高い収益性が同社の特徴とされています。

M&Aキャピタルパートナーズのリアルな評判・口コミを徹底分析

M&Aキャピタルパートナーズに対する評判を分析することで、同社の実態を正確に把握できます。

以下では、M&Aキャピタルパートナーズについての評判を紹介します

コンサルタントの専門性と高い提案力

特に多く見られる評判は、コンサルタントの専門性の高さと提案力です。利用者からは、専門性やサポート体制を評価する声が数多く挙がっています。

「担当者の専門性が高く、親身な対応だった」

業界に精通したコンサルタントが、自社のビジネスを深く理解し、最適な提案をしてくれたといった評価です。担当コンサルタントの対応については、『最後まで丁寧にサポートしてくれた』といった声もみられ、サポート面を評価する口コミが一定数あります。「価値観の近い最適なパートナーを見つけてくれた」

豊富なネットワークを活かし、単に条件が合うだけでなく、企業文化や将来の展望といった価値観が合致する相手を見つけてくれた、といった口コミも見られます。これは、経営者同士の直接対話を重視する同社の方針が反映された結果といえるでしょう。

「難しい交渉も粘り強くまとめてくれた」

M&Aの交渉は複雑で、時には頓挫しかけることもあります。そうした局面でも、経験豊富なコンサルタントが粘り強く間に入り、双方にとって納得のいく形で交渉をまとめてくれたといった声は、同社の高い交渉力を示しているのではないでしょうか。

アプローチが積極的である

一方で、同社のアプローチは積極的であるという声も聞かれます。

「営業の電話や手紙が多い」

インターネット上の口コミの中には、『営業の電話が多いと感じた』という声も見られます。。これは、同社が潜在ニーズのある企業に対して積極的にアプローチしていることが、その背景にあると考えられます。。

「担当者によって対応に差がある」

どのM&A仲介会社にも共通しますが、担当するコンサルタントの経験や相性によって、サービスの質や満足度に差が生まれる可能性は否定できません。優秀なコンサルタントが多い一方で、相性が合わないケースもあります。

※これらの評判・口コミは、あくまで個人の感想や一部の意見であり、M&Aキャピタルパートナーズ株式会社の公式見解ではありません。

口コミ・評判からわかるM&Aキャピタルパートナーズの主な特徴

続いて、M&Aキャピタルパートナーズの特徴的なポイントを5つに絞って解説します。。

着手金無料・相談無料の「完全成功報酬型」

M&Aキャピタルパートナーズでは、相談料や着手金、月額報酬は不要と案内されており、基本合意時の中間報酬と成約時の成功報酬を中心とした料金体系が採用されています。

これは、M&Aが成約するまで費用が発生しないということであり、売り手企業にとっては「成果が出なければ費用負担はない」と安心感につながります

初めてM&Aを検討する企業でも、相談のハードルを比較的下げやすい点が特徴です。。

株価のみが対象|コストを抑えやすい「株価レーマン方式」

成功報酬の計算には、一般的に「レーマン方式」が用いられます。

多くの仲介会社が、有利子負債などを含む「移動総資産」を基準にするのに対し、M&Aキャピタルパートナーズは「株式価値(株価)」のみを基準とする「株価レーマン方式」を採用しています。

負債が多い企業の場合、手数料の対象額が小さくなるため、結果的に支払う報酬を抑えやすいと特徴があります。

参考:M&Aキャピタルパートナーズ「M&Aキャピタルパートナーズの手数料体系

各業界に精通した専門コンサルタントによる専任担当制

同社には、特定の業界・業種に関する深い知見を持つ専門コンサルタントが多数在籍しています。

自社の業界に精通した担当者が専任でつくため、事業内容や強みを正確に理解し、企業価値を正しく評価してもらえます

専門的な対話がスムーズに進む点も、大きな利点です。

参考:M&Aキャピタルパートナーズ「お客さまに寄り添うアドバイザリー

豊富な実績に裏打ちされた高い交渉力とマッチング精度

公開されている成約件数や上場企業としてのネットワークなどから、中堅・中小企業を中心に多くの案件を手がけてきた点が同社の特徴といえます。。

単に候補企業をリストアップするだけでなく、企業の文化や将来の展望といった定性的な側面も考慮し、企業文化や将来の展望といった定性的な側面も踏まえたマッチングを目指している点が、同社の方針として紹介されています。

また、経験豊富なコンサルタントが交渉の前面に立つことで、譲渡価格や従業員の処遇など、交渉の前面に立つことで、譲渡価格や従業員の処遇などについて、経営者だけでは交渉しにくい条件面の調整を任せやすくなります。

参考:豊富な支援実績

依頼前に理解しておきたい留意点

多くの強みや特徴がある一方で、依頼前に理解しておきたい注意点も存在します。。

M&Aキャピタルパートナーズでは、基本合意締結時に中間金として成功報酬の10%が発生します。

基本合意は、デューデリジェンス(買収監査)を実施する前の段階であり、最終契約に至らない可能性もゼロではありません。

デューデリジェンスの結果、重大な問題が発覚した場合や、双方の条件が折り合わない場合は、交渉が破談となることもあります。

この場合、支払った中間金は返還されないため、経営者にとっては一定のリスクです。

ただし、中間金の設定により、双方が真剣に交渉を進める動機付けとなり、成約率の向上にもつながっている側面も考えられます。

参考:M&Aキャピタルパートナーズ「M&Aキャピタルパートナーズの手数料体系

M&Aキャピタルパートナーズの料金体系

M&Aキャピタルパートナーズの仲介手数料は、前述の通り「株価レーマン方式」で算出されます。

株式の譲渡価格に応じて、以下の料率が適用されます。

株式譲渡価格 手数料率
5億円以下の部分 5.0%
5億円超 10億円以下の部分 4.0%
10億円超 50億円以下の部分 3.0%
50億円超 100億円以下の部分 2.0%
100億円超の部分 1.0%

【手数料シミュレーション】

株式譲渡価格 計算式 仲介手数料(税抜)
8億円 (5億円 × 5%) + (3億円 × 4%) 3,700万円
20億円 (5億円 × 5%) + (5億円 × 4%) + (10億円 × 3%) 7,500万円
70億円 (5億円 × 5%) + (5億円 × 4%) + (40億円 × 3%) + (20億円 × 2%) 2億500万円

※報酬は案件により異なりますので、個別にご確認ください。

参考:M&Aキャピタルパートナーズ「M&Aキャピタルパートナーズの手数料体系

相談から成約まで|M&AキャピタルパートナーズのM&A進行フロー

実際にM&Aキャピタルパートナーズに相談した場合、どのような流れで進むのでしょうか。

一般的なM&Aの進行フローは以下の通りです。

ステップ 内容
1.相談・ご提案 無料相談で経営課題やM&Aの希望条件をヒアリングし、進め方の方針や概要を提案
2.企業価値策定 財務資料などをもとに自社の企業価値や想定譲渡価格の目安を算定
3.アドバイザリー契約の締結 提案内容に納得したうえで、M&A支援に関するアドバイザリー契約(仲介契約)を締結
4.お相手探し ネットワークを活用して譲受候補企業をリストアップし、条件に合う相手を探索・打診
5.譲渡先の決定 面談や条件交渉を経て、もっとも適した譲渡先を選び、基本条件について合意
6.監査・契約締結 買い手によるデューデリジェンスを行い、その結果を踏まえて最終条件を調整し、契約を締結
7.M&A成立 株式や事業の引き渡しと対価の決済を行い、クロージングを完了してM&Aが正式に成立

参考:M&Aキャピタルパートナーズ「譲渡・売却検討のお客さま

M&AキャピタルパートナーズのM&A成約事例

M&Aキャピタルパートナーズは、さまざまな業界で多数の成約実績を持ちます。

以下では、公式サイトで公表されている代表的な事例を紹介します。

参考:M&Aキャピタルパートナーズ「M&A 成約事例 実績

【CAD製図業 × IT企業】旧知の仲からビジネスパートナーへ

CAD製図を手がける企業が、IT企業に事業を譲渡した事例です。

譲渡企業の経営者は、後継者不在と技術者の高齢化により、事業承継を検討していました。M&Aキャピタルパートナーズの担当コンサルタントは、譲渡企業の技術力を高く評価する買い手候補を紹介しました。

トップ面談では、双方の経営者が旧知の仲であることが判明し、信頼関係を基盤としたM&Aが実現。譲受企業は、CAD技術を自社のITソリューションと融合させ、新たなサービス展開を目指しています。

譲渡企業の従業員は雇用が継続され、技術の伝承も円滑に進んだ事例です。

項目 内容
譲渡企業 CAD製図業
譲受企業 IT企業
M&Aの目的 後継者不在の解決、技術の承継
成約のポイント 経営者同士の旧知の関係、技術力の評価

【保険代理店 × 航空系商社】大手グループとの提携で全国展開を実現

地域密着型の保険代理店が、航空系商社グループに事業を譲渡した事例です。

譲渡企業の経営者は、単独での成長に限界を感じ、大手企業との連携により事業拡大を目指していました。

M&Aキャピタルパートナーズは、譲渡企業の顧客基盤と営業力を評価する買い手候補を紹介しました。

トップ面談では、譲受企業が全国展開のネットワークを持ち、譲渡企業の強みを活かせる体制が確認。成約後、譲渡企業は大手グループのブランド力と資金力を活用し、全国展開を実現しています。

従業員の待遇も改善され、モチベーション向上につながっています。

項目 内容
譲渡企業 保険代理店
譲受企業 航空系商社グループ
M&Aの目的 事業拡大、全国展開の実現
成約のポイント 顧客基盤の評価、大手グループのネットワーク活用

【建設業 × 建設業】事業エリア拡大を目指した戦略的M&A

地方の建設業者が、別エリアの建設業者に事業を譲渡した事例です。

譲渡企業の経営者は、人材不足と受注競争の激化により、単独での事業継続に不安を感じていました。

M&Aキャピタルパートナーズは、事業エリア拡大を目指す買い手候補を紹介しました。

トップ面談では、双方の経営者が建設業への情熱を共有し、価値観の一致を確認。成約後、譲受企業は新たなエリアでの受注基盤を確保し、スケールメリットを活かした効率的な運営を実現しています。

譲渡企業の従業員は、より安定した経営基盤の下で働けるようになりました。

項目 内容
譲渡企業 建設業(地方)
譲受企業 建設業(別エリア)
M&Aの目的 人材不足の解消、経営基盤の安定化
成約のポイント 事業エリアの補完性、経営者の価値観の一致

M&Aキャピタルパートナーズの評判に惑わされず、自社の目で確かめることが成功の鍵

M&Aキャピタルパートナーズは、豊富な実績と専門性を持つM&A仲介会社であり、完全成功報酬型の料金体系と手厚いサポートが特徴です。

専門コンサルタントの高い対応力が挙げられる一方で、積極的な営業をしているといった声も一部で聞かれます。

重要なのは、評判のみに左右されず、自社のニーズや状況に合致するかを直接確認することです。

無料相談を活用し、担当者との相性や提案内容を見極め、複数の仲介会社を比較検討した上で、最適なパートナーを選びましょう。

M&Aフォースでは業界に精通した専門チームが、貴社の強みを最大限に引き出すM&A戦略をご提案します。 M&Aに関して、少しでもご興味やご不安がございましたら、まずはお気軽に当社の無料相談をご利用ください。 専門のコンサルタントが、お客様の未来を共に創造するパートナーとして、親身にサポートさせていただきます。

      『M&A無料相談』を利用してみる      

M&AフォースではM&Aコンサルティングの最新事情がわかる資料をご用意しています。会社の価値がわからない、会社の価値がどう決まるのか知りたいという方はは「“売れる”会社のヒントにつながる9つの質問」をダウンロードしてください。

 

澤口 良太
監修者

社外取締役(財務)・公認会計士・税理士 澤口 良太

北海道札幌市出身。2003年の学校卒業後、税理士事務所で勤務しながら税理士・公認会計士の資格を取得。KPMGあずさ監査法人を経て、TOMAコンサルタンツや辻・本郷ビジネスコンサルティングでファイナンシャルアドバイザリーサービス(FAS)の責任者を歴任。2020年、独立。澤口公認会計士事務所にて経営やM&Aアドバイザリーを展開している。上場・非上場を問わず企業のオーガニックソースやM&Aによる成長戦略、再生戦略の立案実行をハンズオンにて支援し、多数の実績を有する。2022年のM&Aフォース設立当初から、社外取締役として参画している。

Contact

お電話でのお問い合わせ

03-6206-8241

営業時間:9:00-17:30

お問い合わせ M&A無料相談