M&A用語集
ゴードンモデル
【読み】ごーどんもでる
ゴードンモデルとは、企業の評価方法の一つで、主に商法判例で用いられます。
このモデルは、配当に着目しながらも、収益還元法に基づいて企業価値を算出する手法です。内部留保の再投資が将来の利益を生み出し、それが配当の増加につながることを考慮し、内部留保率を反映させて株価を算定します。
株価の計算式:株価=1株当たり配当金÷(資本還元率-投資利益率×内部留保率)
このモデルは、①計算要素が変わらない、②内部留保は全て再投資される、③資本コストが成長率より高い、という前提で成り立っています。ゴードンモデルは、企業の配当政策や成長性を考慮した株価算定に有効ですが、前提条件が厳格であるため、実際の企業評価では他の手法と併用されることもあります。