M&A用語集
ファイナンシャルバイヤー
【読み】ふぁいなんしゃるばいやー
ファイナンシャルバイヤーとは、M&Aにおいてプライベートエクイティ・ファンドなどの投資ファンドが買い手となる場合に使われる呼称で、事業会社が買い手となる「ストラテジックバイヤー」と区別されます。
ファイナンシャルバイヤーは、株式を取得した後、企業の価値を向上させ、その後株式を転売することで利益を得ることを目指します。一般的にファンドの運用期間は5年から10年とされ、早期に転売することで内部収益率(IRR)を高め、運用成績を良くしようとする傾向があります。このため、ファイナンシャルバイヤーは短期での転売を志向し、設備投資を先送りしたり、資産を売却して資金回収を急ぐ場合があるため、転売後の設備投資の必要性を確認することが重要です。